オン・ザ・ミルキー・ロード(2016)

 

ちょっと前に見たんだがレビューするの忘れてたので備忘録がてらレビュー。

 

というわけで、言わずもがな、モニカ・ベルッチ目当てで鑑賞(笑)。

最近あんまり映画チェックしてなかったらいつの間にかこんなの出てました〜エミール・クストリッツァ監督作!

『黒猫・白猫』はわりと好きだったので(アンダーグラウンドが有名なんだろうが、長尺なのでなかなか手が出せず…^^;)期待しつつ見たのですが、うん、よくわからなかった(苦笑)。

面白い…のか?

モニカ・ベルッチは相変わらず美しくて目の保養だが、さすがにこの役をやるにはちょっとお年を召し過ぎている気がするのですが…難民キャンプから花嫁として連れてこられた美女で、彼女に惚れこんだお偉い軍人さんが追っかけてくるなんてのは……まぁそれ言ったら主人公コスタ(エミール・クストリッツァなのか!俳優もする人なのね…)も若くはないので釣り合いは取れているのかもしれないが…花嫁もコスタもキャラ的にもっと若い人の方が合ってるような気がしますね。

 

ラストの地雷でヤギ(羊だったっけ?うろ覚えだ…)が吹っ飛びまくるシーンに至っては、あんな放牧地でなんで地雷???いやそもそも戦争してたトコの話だからその名残で埋まってるのか?家畜の逃走防止にしてはやりすぎな気がするし…うぅ〜んわからん…ブラックコメディとして観ていいものなのか、その辺のノリもよくわからん…

 

まぁとりあえずモニカ・ベルッチが鑑賞できたので満足です(笑)

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020)

 

どの辺までが実話なのかわかりませんが、コレ、実話を元にした話というんだから驚きです。

 

1961年のイギリスが舞台。

ゴヤの名画が美術館から盗まれ、なんとその犯人は60歳の元タクシー運転手。絵の身代金を使って高齢者たちののテレビ受信料を肩代わりしよう…というのが動機なのですが、その顛末やいかに…?といった話。

 

絵を盗んだ主人公ケンプトンにジム・ブロードベント、その妻ドロシーがヘレン・ミレンという、映画好きならつい見たくなってしまうベテランが共演。

こんなに地味なヘレン・ミレン初めて見たわ…(笑)

 

ケンプトンは理想主義で定職にもつかずに受信料無料化の運動をしたりして刑務所にも入っちゃったりするんですが、ドロシーは現実主義でピリピリした感じ。この両極端さがいかにも夫婦っぽいというか、若いドロシーは自分とは真逆なケンプトンに惹かれちゃったんだろうなぁ、でもいつまでも理想家の夫に付き合いきれなくなってきてるパターンね…なんて思うんですが、もうちょい根が深くて娘の死も絡んでます。

ドロシーはわりとずっと仏頂面なんですが、夫と踊るシーンがあってそこがとても楽しそうなので、冷え込む前の夫婦関係が垣間見えます。

絵画泥棒の顛末とともに夫婦の修復も描かれ、老いらくの恋に萌える向きにもなかなか良い作品ではないかと思います。

…まぁちょっとちょいちょい意識が飛んじゃいましたけどね!睡魔に勝てるほどではなかったです。

 

それにしても、受信料取り立てとか、コレまんまN〇Kじゃないですか(笑)。いや〜しょっぱなからまずそれ突っ込んじゃいましたねww

そしてこの問題のゴヤの名画ですが、最後に007シリーズ一作目のドクターノオのシーンが出てきまして(いきなり若かりしショーン・コネリーが出てきてびっくりしたわwww)、そこにこの絵が出てくるものだから思わずアマプラでチェックしちゃったよ、ドクターノオ(笑)。

ホントに出てましたwドクターノオが1962年の映画なので、当時はそれだけこの絵画泥棒が話題になったんでしょうね〜。

クライ・マッチョ(2021)

 

とりあえず新作が出てたら見ようという気にさせられるクリント・イーストウッドの監督・主演作です。

元雇い主に義理を果たすため、彼の息子ラフォを母親の元から連れ出してくる仕事を請け負った元カウボーイ・マイク(イーストウッド)とラフォ少年との道中のお話。

 

いつもの偏屈ジジイキャラ(笑)なのかなと思って観始めましたが、今回はマイルドです。

ただその分イマイチインパクトがないというか、ちょっと薄味な感じ。

少年との交流は『グラン・トリノ』でやってますし、ロードムービーというか車運転してるのも『運び屋』でやってるので、なんとなく既視感というか、この2作には及ばない感じでした。

ただ、本作は珍しく(?)ハッピーエンドなので(ラフォ少年がこの先どうなったかちょいと心配ではありますが)、その点は安心して観れますね。

いや〜イーストウッド作品というと、グラン・トリノとかミリオンダラーベイビーなんてラスト重すぎて迂闊に再鑑賞できないというか、メンタル弱ってるときには手を出さない方がいいヤツが割と多いですからねぇ…特にミリオン〜はね…登り切ってからの急転直下が悲惨すぎてもう…あぁ思い出しちゃいかん、凹んでしまう(^^;)

 

それにしても御年90歳超えてるのにほんわかとしたラブシーン入れてくるんだからイーストウッド恐るべし(笑)。いや作中何歳設定なんだろな…?

っつーかこのお歳で映画出演して監督もしていらっしゃるわけですからね…まだまだ応援しますよぉぉぉ!

ショーシャンクの空に(1994)

 

20数年ぶりくらいに再鑑賞。

昔一度見ただけだけどほぼ覚えてたのでびっくりしました(笑)。

しかも食後に見ても睡魔に負けなかった…!(だから判断基準そこかよ・笑)

90年代の傑作映画のひとつですね〜。

 

妻と妻の愛人を殺害した罪で投獄された銀行員のアンディの、希望を失わなかった20年の物語。

無実なのに投獄され、刑務所モノのお約束で野郎に掘られたりしながらも徐々に囚人たちと仲良くなって、看守や所長にも一目置かれるようになって行く様子が描かれ…そして諸々の伏線が繋がって訪れるラストはなんとも爽快です。

まぁ例にもれず看守や所長はなかなかのクソ野郎なんですが(笑)、所長の散り様はなかなか潔かったのでわりと嫌いじゃないですね。

美男美女は出てきませんが(オヤジスキー的にはモーガン・フリーマンの語りも心地よくて満足ですが・笑)、映画らしい映画というか、いい気分で観終わる映画が見たいときにはピッタリの映画ではないかと思います。

 

まぁ20年ずっと刑務所の顔触れが変わらないとか、同じ刑務所に40年とか居続けるもんなのかなとちょっと不思議に思いましたが(所長や看守も変わってないんだよな…)、その辺は気にせずに楽しみましょう(笑)。

 

ちなみに90年代の刑務所モノというと『告発』なんかも見ましたが、こっちはガチで悲惨だった覚えがあるので痛々しいの見たくない人にはおススメしませんね…ショーシャンクもボコられたり掘られたりするシーンはあるわけですが、そこまでキツくないのでご安心を…。

余談ですが、告発でめっちゃ虐げられてた囚人のケヴィン・ベーコンが『スリーパーズ』では逆にクソ看守役なんだから、この頃の映画は面白いぜ…(笑)

最高の人生の見つけ方(2019)

 

以前観たジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演の同名タイトルの映画の日本リメイクです。

元々のハリウッド版がわりとよかったので一体どうリメイクするんだろうと思って観てみましたが、こちらはこちらでわりとよかったです。

 

主役が女性に置き換わっていることからも、女性が見るならこちらの方が共感できそうですね。

女性にした結果悪い意味での日本らしさが垣間見える作品になったと思います…文句言わずに家族に尽くしてきた結果死ぬまでにやりたいことすら思い浮かばない専業主婦だなんて、姑と旦那に従って生きてきた日本女性の悲哀を感じさせますよ…

そのため、本家ではMフリーマンの「棺桶リスト」をクリアしていく話だったのが、こちらはたまたま拾った12歳の少女のリストをメイン二人がクリアしていく話になってます。

この点だけは改悪かなと思います…その少女と特別交流があったわけでもないのでその子のリストにそこまで思い入れを持つ理由がないと思うんですが、まぁ好意的に見るなら、自分のリストが思い浮かばない専業主婦の主体性のなさと、少女に同情しちゃう吉永小百合の人の好さを表現してるのかなという見方ができなくもないです。

最終的には少女のリストを上手いことメイン二人のエピソードに落とし込んでますしね。

…うん、ここで躓くとこの先の展開を冷めた目でしか見れなくなるので、ここはすんなり受け入れておきましょう(笑)。ただ最後に実はこの子が(ネタバレ規制)という展開は必要なかったと思います。

 

主役二人は死ぬのに(これはもう大前提でネタバレでもないので堂々書きますが)、割と全方向に大団円ハッピーエンドで終わるお話です。お見事。

ちなみに本家でいい味出してたJニコルソンの秘書にあたるキャラをこちらはムロツヨシさんが演じてますが、こちらもいい味出してるというかムロさんなので本家より主張が激しいです(笑)。

 

本家もこちらも最終的な感想としては、結局人生金次第だってことですね〜(そこかよ!)

こんな終活はゼニがなくてはできませんからね(笑)