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映画『鑑定士と顔のない依頼人』


監督ジュゼッペ・トルナトーレ&音楽エンリオ・モリコーネのコンビに、演技派ジェフリー・ラッシュ主演…大人のための上質ミステリーといった趣の一作。
隙のない作りの映画で130分ほどの映画を眠くなることなく(笑)鑑賞することができました。

え〜色々ネタバレレビューになりますので、未見で予備知識なしに本作を見たいとお考えの方は回れ右で(笑)。

さて。

くどいくらい演出を高めるモリコーネの音楽とも相まって、全編なんか起きそうなミステリアスな作りはお見事。
しかしこれ、ミステリーとして見るとちょっとスッキリしないというか、スパッと解決編があるわけではないのでやや消化不良なんですが(そのへんは各々推理しろということかもしれませんが、私はスカッと明らかになる話が好きだ・笑)、どちらかというとミステリ仕立てのラブストーリーといった感じ。
最終的に主人公は騙されてたわけだからバッドエンドなのかというと、そうではなく。
偏屈で潔癖で二次元しか愛せない(爆)初老の男が、生身の女性を愛して成長した物語とみることで案外ハッピーエンドになっている。騙されてたとしてもね。この辺は見る人によって好みが分かれそう。
身も蓋もない言い方をしてしまえば、二次元にしか興味のなかったDTが今更三次元に目覚めてもうまくいかないよ、っていうか客観的に見て初老の偏屈男に若い美女を引き付ける魅力があると思うな少しは疑え、高い授業料を払ったけどとりあえず生活に困らない程度に資産はありそうだし今更ながらいい経験になりましたね、というお話だな(核爆)。
最後で主人公が引き篭もりでもしたらバッドエンドなんですが、そうではないところが救いというか、ハッピーエンドですね。

んでミステリーの方はというと、まぁだいたいどんなどんでん返しがくるかは読めるんですが、そのあとの描き方が時系列がごちゃっとしてしまうのでちょっとわかりづらく、結局のところどこからどこまでがグルでいつからこんな手の込んだ詐欺が仕掛けられていたのかがよくわかんないんですよね〜(^^;)
もう一度見るべきか…(笑)とりあえず再度の鑑賞に堪えられる作品ではあります。

そんなわけで、ミステリ未満悲恋仕立ての初老男の成長物語という見方をすれば色んなもやもやも忘れてハッピーエンドでいられるかなぁという感じ(笑)。
それにしても、この邦題はちょっとなんというか…顔のない依頼人がわりと早々に顔出ししてるので「えっ」とか思いましたよ…(笑)。
作中のセリフにも出てくる原題(The best offer=最上の出物)がわりといい感じだと思うのでなんとかして欲しかったなあ…。

…余談ですが、偏屈潔癖なおっさんが恋に落ちて〜で、わかりやすくスカッとハッピーエンドな作品(笑)が見たい方には『恋愛小説家』がオススメです。
恋愛映画にしてはちょっと長めなのが難ですが。

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