キャッスル・フォール(2021)

 

劇場未公開作っぽいし誰も知らねえよこんな映画!…って感じでしょうが、ドルフ・ラングレンなので脊髄反射でレンタルしてきました(笑)。

主演はエクスペンダブルズ2で悪役やってたスコット・アドキンスですが、ドルフ様もちゃんと出番ありますし、監督もやってます。

 

さてストーリーはというと、爆破解体される病院に隠された300万ドルをめぐっての三つ巴の争奪戦です。

解体作業中に金を見つけてしまった臨時雇いの作業員アドキンスと、娘の治療費のために囚人に買収されてその囚人が隠した金を回収しにきた看守のドルフ様と、金を狙う武装集団とがぶつかります。

それだけの話なので何のひねりもないんですが、眠くならずに観ることはできた点は評価できるかと…まぁ昼寝したおかげかもしれませんが(笑)。

話のテンポは悪くないんですが、アクションシーンが何となくもっさりしてるし、爆破解体ってことでドッカーンと派手に爆発するものでもないのでデカい建物崩れてるわりに絵的には地味なのが惜しいというか…

 

その他ツッコミどころとしましては、90分後に爆破されるってわかってるんだから金見つけたら悦に入ってないでとっとと建物から出ろよ!!とか、爆破時間近づいてるんだからのんきに格闘してないでとっとと避難しろよ!とか、微妙に緊張感のないあたりですかね…(笑)

300万ドルもドラッグの売上ネコババした金なんですが、汚い金でも金は金ってことでしょうか、そんな金で娘の治療とか金の出どころはとても言えませんね…(^^;)

そこんとこいいのか?と思ったりもしますが、多分都合の悪いことは爆破解体のどさくさに紛れてしまっただろうから、汚い金を綺麗に使うのがせめてもの供養ということにしておきましょう(笑)

 

まぁドルフ様が出てなきゃ観ない映画なのは確かですね…そしてメガネが絶妙にダサいのはわざとなのか…?もうちょいオシャレなメガネにしてあげて…!

パッケージのサングラスは格好いいんですけどねぇ…(っていうかサングラス姿本編にはなかったような…)

 

あ、あとDVD、吹替があるのはいいんですが、ドルフ様が大塚明夫さんじゃないところが微妙ですねぇ…予算的に厳しかったんでしょうね…(察し)

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020)

 

どの辺までが実話なのかわかりませんが、コレ、実話を元にした話というんだから驚きです。

 

1961年のイギリスが舞台。

ゴヤの名画が美術館から盗まれ、なんとその犯人は60歳の元タクシー運転手。絵の身代金を使って高齢者たちののテレビ受信料を肩代わりしよう…というのが動機なのですが、その顛末やいかに…?といった話。

 

絵を盗んだ主人公ケンプトンにジム・ブロードベント、その妻ドロシーがヘレン・ミレンという、映画好きならつい見たくなってしまうベテランが共演。

こんなに地味なヘレン・ミレン初めて見たわ…(笑)

 

ケンプトンは理想主義で定職にもつかずに受信料無料化の運動をしたりして刑務所にも入っちゃったりするんですが、ドロシーは現実主義でピリピリした感じ。この両極端さがいかにも夫婦っぽいというか、若いドロシーは自分とは真逆なケンプトンに惹かれちゃったんだろうなぁ、でもいつまでも理想家の夫に付き合いきれなくなってきてるパターンね…なんて思うんですが、もうちょい根が深くて娘の死も絡んでます。

ドロシーはわりとずっと仏頂面なんですが、夫と踊るシーンがあってそこがとても楽しそうなので、冷え込む前の夫婦関係が垣間見えます。

絵画泥棒の顛末とともに夫婦の修復も描かれ、老いらくの恋に萌える向きにもなかなか良い作品ではないかと思います。

…まぁちょっとちょいちょい意識が飛んじゃいましたけどね!睡魔に勝てるほどではなかったです。

 

それにしても、受信料取り立てとか、コレまんまN〇Kじゃないですか(笑)。いや〜しょっぱなからまずそれ突っ込んじゃいましたねww

そしてこの問題のゴヤの名画ですが、最後に007シリーズ一作目のドクターノオのシーンが出てきまして(いきなり若かりしショーン・コネリーが出てきてびっくりしたわwww)、そこにこの絵が出てくるものだから思わずアマプラでチェックしちゃったよ、ドクターノオ(笑)。

ホントに出てましたwドクターノオが1962年の映画なので、当時はそれだけこの絵画泥棒が話題になったんでしょうね〜。

デモリションマン(1993)

 

唐突に見たくなって90年代映画再鑑賞〜。

たぶん初めて観たスタローン映画がコレなんですが、久しぶりに観てもやっぱり面白い!

しょっぱなからどっかーんと、終始テンポよく進むので飽きません。

ノリノリで楽しんで何も残らない、正しいポップコーンムービーです、ええ大好物です(笑)。

 

しかし久しぶりに観ると時代設定が気になりますね…。

主人公が冷凍刑に処され解凍されたのが36年後の2032年なんですが、たった36年で社会がガラッと変わり過ぎで…(^^;)

冷凍前の主人公を知る人がまだ生きてる未来に設定したかったのかもしれませんが(かつての同僚というか部下が一人だけ出てきますし)、もっとずっと先に設定した方がよかった気がしますね…

2010年に大震災が起きてそこから再建したから、という設定のようではあるんですが…36年じゃあ世代も交代しきってないだろうに、お偉いさんクラスの年齢の人が順応しすぎというか平和ボケしすぎじゃないか…?

あの謎の着物風衣装とかもいかにもハリウッドのなんちゃって近未来っぽいし、地下は荒廃した未来お約束の北斗の拳とかマッドマックスっぽい世界観で、ウェズリー・スナイプスがヒャッハーとか言いそうな出で立ちで出てきます(笑)

 

…それにしても2032年なんてたった10年後、『2001年宇宙の旅』が過去になってしまったときと同じような気分になります…イヤハヤ現実はフィクションに追いついてないですね。

 

アクションシーンもいいんですがスタローンが未来で遭遇するギャップもいちいち可笑しくて、トイレの紙が無くなってたり、シュワちゃんが大統領になってて記念図書館ができてたり、冷凍刑の一環で編み物の技能をインプットされてたりww

でもって20世紀マニアの女刑事(『スピード』でブレイクする前のサンドラ・ブロック)の部屋にはリーサル・ウェポンのポスターが貼ってあるし、格闘技はジャッキーチェンの映画で覚えたとか言うし、アクション映画ファンには楽しい味付け多数(笑)。

 

キレッキレの悪役なウェズリー・スナイプスですが、この方の出演作を観たのもこれが最初でして、このイメージを消すのにはかなり苦労しましたよ…(苦笑)

バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜(2021)

 

TVシリーズ3作を経ての劇場版。

3作コンプリートしてるオヤジスキーのワタクシとしては見ないわけにはいきません…が、シリーズ2作目で大杉漣さんがお亡くなりになってしまったので(泣)、それ以降私的にはちょっと失速してしまった感はありまして…

 

というわけで劇場版。

ドラマ3作目に引き続きサブタイトルに100人と冠されてますが、内容も続編的な感じ(作中作が同じ)なので3作目は見ておいた方がわかりやすいです。ドラマであったみたいな作中作や俳優さんについての字幕説明もないですしね。

厳しい見方をするとわざわざ映画にする内容か?というお話ではあるんですが、大勢で漣さんの追悼をするべくぶち上げたお祭り映画だと思えばラストの写真一枚だけでじんわり泣けてきます。

綺麗にシリーズ完結した感じです。

 

私としてはメインのおじさんたちがわちゃわちゃしてるのが好きだったので(笑)、若手のエピソードがメインになってくるとちょっと違うなぁという気がしてしまいまして…まぁそれはそれで面白いんですけどね。

私としてはドラマ1作目が一番面白かったかな…漣さんも寺島さんも出てますしね。

ドラマ3作目にはちらっと寺島さんが出てたので映画も出るかなと期待してましたが出なかったので残念!

クライ・マッチョ(2021)

 

とりあえず新作が出てたら見ようという気にさせられるクリント・イーストウッドの監督・主演作です。

元雇い主に義理を果たすため、彼の息子ラフォを母親の元から連れ出してくる仕事を請け負った元カウボーイ・マイク(イーストウッド)とラフォ少年との道中のお話。

 

いつもの偏屈ジジイキャラ(笑)なのかなと思って観始めましたが、今回はマイルドです。

ただその分イマイチインパクトがないというか、ちょっと薄味な感じ。

少年との交流は『グラン・トリノ』でやってますし、ロードムービーというか車運転してるのも『運び屋』でやってるので、なんとなく既視感というか、この2作には及ばない感じでした。

ただ、本作は珍しく(?)ハッピーエンドなので(ラフォ少年がこの先どうなったかちょいと心配ではありますが)、その点は安心して観れますね。

いや〜イーストウッド作品というと、グラン・トリノとかミリオンダラーベイビーなんてラスト重すぎて迂闊に再鑑賞できないというか、メンタル弱ってるときには手を出さない方がいいヤツが割と多いですからねぇ…特にミリオン〜はね…登り切ってからの急転直下が悲惨すぎてもう…あぁ思い出しちゃいかん、凹んでしまう(^^;)

 

それにしても御年90歳超えてるのにほんわかとしたラブシーン入れてくるんだからイーストウッド恐るべし(笑)。いや作中何歳設定なんだろな…?

っつーかこのお歳で映画出演して監督もしていらっしゃるわけですからね…まだまだ応援しますよぉぉぉ!

トーマス・クラウン・アフェア―(1999)

 

唐突に見たくなってレンタルしてきました、90年代映画再鑑賞です。

っつーか、円盤がDVDもブルーレイもことごとく品切れしているようなので、レンタル店かアマプラか中古を探すかしないと見れないですね(^^;)

 

1999年ってことはピアース・ブロスナンが007就任中(笑)に撮った作品ですね。

スティーヴ・マックィーンの『華麗なる賭け』のリメイクですが、未見なので比較はできませんが本作は大人向けのロマンスとサスペンスな仕上がり。

当時観たときはピアース・ブロスナンがダンディでオヤジスキー的に満足な映画だったのですが……さすがに20年以上経ってから見ると自身の年齢が追い付いてしまったのでイマイチ萌えないっすねー(^^;)

ブロスナン様はもっと年食ってからでも渋くていいっすよ…!むしろ本作は若かった…!(爆)

 

…とはいえ、作品自体はわりかし面白いのでちゃんと楽しめます。

オープニングの絵画泥棒シーンがちょっとテンポが悪いんですが、クライマックスの方は色々伏線回収しながらハラハラドキドキの仕上がり。

それと、出てくるキャラがわりとみんないい人というか、ムカッ腹が立つようなキャラがいないのでイラつくことなく見れます(笑)

 

あと、レネ・ルッソが抜群のスタイルでセリーヌの衣装を着こなしまくってくれるので、ファッション見てるだけでも楽しいですね。

まぁ、シースルーのドレスでエロエロと踊ったり、豪邸の至る所でコトに及んでしまったり(っつーか階段なんかでやってちゃ体痛いだろう^^;)と、正直ロマンス部分がコテコテすぎて見ていて気恥ずかしい(爆)し、格好良くデキる女感出しまくってたレネ・ルッソが終盤若い女に嫉妬してグダグダになってしまうのもなんだかなぁではあるんですが…

このへんは同世代目線で見てしまうと醒めてしまうので、やはり若い頃見た方が「格好いい大人たちの映画だ〜〜」と素直に見れましたね(苦笑)。

地獄の花園(2021)

 

予告見て面白そうだったので気になってたんですが、アマプラに登場したので鑑賞〜。

 

いや〜馬鹿馬鹿しい映画でしたね(※褒め言葉)!

こんなOLありえないんですが(笑)、コメディだし映画なんだからリアリティは放っておいていいです。

何しろエンケンさんがミニスカでOLやってるし(美脚!笑)、部下の3人明らかに男だろおまえらーーって感じなのにOL、という世界観ですから、まぁなんでもありですよねww

 

ストーリーとしてはまぁ普通のOL芽郁ちゃんが実は…なんだろうな、ってのは見る前から予想してたので特にひねりもない感じですが、とにかく皆さんかっとんだビジュアルしてますからそれだけで見ごたえはあります。

総じて鼻血垂れ流してたりしますが(爆)、芽郁ちゃん可愛いし、アリスちゃんも可愛いし、菜々緒さんはスタイルいいし、美女ウォッチング的にも楽しいです。

 

何も考えずに観れる映画ですね(※褒めてます)